【ORIGAMI with Makers Project】- ORIGAMI×別府の竹細工 -
with Makers Project
ORIGAMIはバリスタの願いから生まれたブランドです。
「with Barista」この言葉をスローガンに、よりよい一杯を追及し続ける全てのバリスタのため、美味しいコーヒーを淹れるためのプロダクトを開発しています。
“with Makers”は美濃焼のメーカーとしての新たな挑戦、産地や業界の垣根を越えたコラボレーションに取り組み、ORIGAMIの製品を通して、
日本のものづくりの文化を伝えたい。
生産の背景や作り手を知ることで、製品を長く大切に愛してもらいたい。
もっとたくさんの人にコーヒーを楽しんでもらいたい。
そんな想いから発足したプロジェクトです。
プロジェクトの第二弾である今回は、「ORIGAMIと別府の竹細工」がテーマです。
Limited Collection
“ ORIGAMI×Beppu Bamboo Crafts ”
The History of BEPPU
大分県別府市を中心に産業として盛んな別府竹細工は、地元で採れるマダケを主材料とし、竹ひごをすべて手作業で編み上げる伝統的な工芸品です。
編む技法(編組/あみぐみ技法)は多様で、古くから日用品としてだけでなく、芸術工芸品としての地位も確立してきました。
現在、別府竹細工は国(経済産業省)から「伝統的工芸品」として指定されており、厳格な技術・素材・制作条件のもとで継承されています。
起源は諸説ありますが、景行天皇が九州熊退治の帰り に別府に立ち寄った際、お供の膳伴(台所方)が良質な竹が多い ことを発見しメゴ(茶碗かご)を作ったことがはじまりと言い伝え られています。
江戸時代に入ると、日本一の「温泉地」として別府 の名が全国に広がるとともに、竹細工の土産物が盛んになりました。
この歴史的背景には、温暖湿潤な気候と豊かな降雨量により良質な 竹資源が豊富に存在する恵まれた地質も相まって産業として発展し 今もなお、別府の街に豊かな生活の一部として息づいています。
今回製作したプロダクトについてのインタビューも併せてお読みください。
別府の竹細工がどのように生まれ、産地と技術が発展し、現在まで伝統が継承されているのかをご紹介します。






開発の背景
竹製の鍋敷きを見たとき、「こんな感じの竹のドリッパーホルダーがあればいいな、きっと ORIGAMI のドリッパーに合わせると綺麗だろうな。」と思ったのがきっかけで、大分県別府の 竹の商社
「株式会社萬洋」に OEM 制作の相談をしました。 当初はこちらがイメージしている編み方、デザインで制作可能か相談したところ、希望の編み方を 表現できる技術者が日本で減ってしまっていること、鍋敷きと違ってドリッパーホルダーの穴を 竹の編み方で再現するのが難しいかもしれないと難航しました。 萬洋さんとお付き合いのあるメーカー、職人さんを探し続けた結果、南風工藝により 理想のデザインのドリッパーホルダーが完成しました。 それに合わせて、竹のドリッパーホルダーに合う、竹細工が経年変化する様子をイメージした 限定カラーのドリッパー、センサリーフレーバーカップを光洋陶器で開発しました。 試作を重ねた結果、アイデアの着想から開発までに要した期間は約 2 年に及びました。
コンセプトと製品のポイント
新しい竹細工は青竹や淡いベージュ色をしていますが、時間の経過とともに光や空気に触れて 飴色や深い茶色へと変化します。使い込むほどに艶が増し、風合いが深まり、自分だけの道具 として馴染んでいきます。 今回の限定カラーは、その美しい経年変化を陶磁器で表現しました。 窯変する釉薬を用いているため、一つひとつわずかに表情が異なり、グラデーションの色合いが 竹細工が時を重ねて飴色に変化していく様を映し出しています。 さらに、ドリッパー・ドリッパーホルダー・センサリーフレーバーカップをセットで組み合わせた ときに一体感が生まれるよう、カラーのトーンにもこだわりました。 日本の伝統工芸から着想を得ながらも、現代の暮らしに自然と調和するモダンな色合いです。
夏にはガラスサーバーと合わせることで、より涼しげな印象を演出できるのもおすすめのポイントです。
既存のセンサリーフレーバーカップにはない、上品なマットな質感のセンサリーフレーバーカップ [rinko]
温かく有機的な表情で、完全な均一ではなくニュアンスのある焼き物らしいカップは、ドリッパーと同じ釉薬、加飾方法でも形状の違いによりまた別の表情をおたのしみいただけます。
センサリーフレーバーカップの特色は、液面を広くするためのボディの膨らみがコーヒーのアロマを最大限引き出し、すぼまっている口元がカップ内部にアロマを閉じ込めます。また、飲む際に鼻を覆う形状によりカップ内のアロマを最大限感じることが出来ます。ハンドルがないことでコーヒーの温度を感じられ、ピンクのカラーは視覚からコーヒーの果実感や甘さのフレーバーを想像させます。
味覚・嗅覚・温覚・視覚、人間が持つ様々な感覚を使ってコーヒーを楽しめる特別なカップの「機能×限定カラー」をこの機会にぜひ体験してみてください。

