みんなそれぞれが勝者。同じ旅の中にいる。
「World Brewers Cup 2023 4位」Luca Croce
――今回、ORIGAMIのセンサリーフレーバーカップを使用していただいた理由を教えていただけますでしょうか?
センサリーフレーバーカップは、コーヒーの味わいと香りを同時に引き出してくれるので今回使用しました。
個人的にセンサリーフレーバーカップは、競技大会向けのコーヒーだけでなく、家庭で楽しむようなコーヒーなど、どんなシーンでも楽しめるカップだと思っています。
また、デザインが気に入っていてカップの広い内径が、コーヒーの攪拌を促してくれます。
例えば、私はコーヒーのボディといわれるコクの部分がとても好きで、ウォッシュド製法の豆をセンサリーフレーバーカップで試すと、コーヒーのボディ部分が本当によく引き立つんです。それが気に入っている部分であり、今回使用した理由です。
――今回はピンクのセンサリーフレーバーカップを使用していただきましたが、カップの色はコーヒーの味にどのように作用しますか?
今回、使用したORIGAMIのセンサリーフレーバーカップ ピンクはコーヒーの香りをより引き出すうえで効果を発揮しました。
大会で使用した豆のフレーバーノートの一つがジャスミンだったので、香り豊かなジャスミンのフレーバーにフローラルなピンクカラーとコーヒーのテイストの相性は非常によかったですね。
また、実はピンクは私の好きな色なんです。ピンクを見ると、幸せな気分になるんですよね。
ステージでピンクのカップを使っていると、自然と嬉しい気持ちになっていましたね。
アナエロビックプロセス(嫌気性発酵、ファンキーな香り)で処理されたコーヒーなどは、より斬新な果実味のあるコーヒーを表現できます。そのような特性を強調するのには、センサリーフレーバーカップは本当にうってつけです。
――今回、世界4位になられましたが、そもそもLucaさんがコーヒーの世界で競技するようになったルーツなどを教えてください。
はい、私の故郷、ニューカッスルで両親が焙煎所をやっていたんです。
週末にはよく父を手伝っていました。学校が終わった後も、父が焙煎している間にコーヒーを淹れたりしていました。父と時間を過ごすことが多く、一緒にコーヒーを楽しむ機会もあり、楽しい日々でした。
私は幼い頃からコーヒーに浸っていましたが、実際にコーヒーの仕事を始めたのは後になってからでした。新しいことを試してみたかったんです。さまざまな仕事を試しましたが、結局、みんなと同じでコーヒーに恋をしてしまったんです。
今回の大会は、夢見ていた以上に多くのことを達成しましたし、本当に素晴らしい学びの経験となりました。競技に参加することで自信がつきました。
これからの未来も楽しみなことでいっぱいです。
――プレゼンテーション中、非常に自信にみなぎったパワフルなステージだと感じました。
どのように大会の準備をされたのでしょうか
最初は正直、少し緊張していました。初めて人前で話すことができるかどうかわかりませんでしたし、個人的に今までそのような経験はなかったんです。
母が友達を連れてきてくれて、新しい人々の前で話すトレーニングで自信をつけていきました。
なので、実際に世界のステージで、プレゼンテーションをしているときは、私の体がどのように反応するかを自分自身で想像できなかったので興奮の連続でした。
――ありがとうございます。これからも競技大会には参加し続けていく予定でしょうか?
はい、再び競技をするつもりです。本当に学ぶことがたくさんありました。
新しい人々に会えること、新しい友達を作ること、たくさんの新しい経験が楽しみで仕方ないです。
さまざまなコーヒー、レシピ、器具、ドリッパーを試すことなど、競技からは本当に多くを学びます。時間をかけてより高みを目指していきたいと考えています。
競技大会の参加に関しては、ブリュワーズカップに焦点を当てたいと思っています。
競技自体が楽しいので、大会に力を注ぐかたわら、楽しみたいとも思っています。
――楽しめるというところは根底として必要な部分だと感じます。今後の大会の目標はありますか?
私にとって、真の目標は世界チャンピオンになることではありません。私の目標は、イギリスでコミュニティをさらに築くことです。イギリスをより世界でのシーンにリーチしたいと思っています。それは私一人での力で達成するのではなく、より多くの人々と協力して行いたいと思っています。私は母の助けを受けたことに本当に幸運だと思っていて、同じように将来的には他の人々をサポートしていきたいと思っています。
多くの人は競技大会に向けて時間と資金に苦労しています。将来的には、彼らの夢を実現できるように私が手助けできればいいなと考えています。 私にとっては本当にコミュニティを築くことが重要です。
ひとりでやるよりも、より多くの人々と協力すれば、多くのアイデアが得られると思っています。
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