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LEAVES COFFEE ROASTERS × Kurasu Kyoto × ORIGAMI コラボイベント ―「Pinn Dripper」

2026年8月22日(土)、LEAVES COFFEE ROASTERS × Kurasu Kyoto × ORIGAMIの3社による「Pinn Dripper」の魅力を体感していただくコラボレーションイベントがKurasu Ebisugawaにて開催されました。そのイベントの様子をレポートします。

 

イベント内容はこちら。

 

EVENT PROGRAM
① 10:00–12:00|Pinn Dripper 体験ワークショップ
LEAVES COFFEE ROASTERSの石井さんから直接、Pinn Dripperの抽出方法を学べる少人数制ワークショップ。


② 13:00–17:00|石井さんによるゲストバリスタ
Pinn Dripperを使って、石井さんが特別なコーヒーを目の前で抽出します。


③ 18:30–20:30|スペシャルトークショー
LEAVES COFFEE ROASTERS 代表 石井さん、Kurasu 代表大槻さん、弊社代表 加藤、光洋陶器(*)プロダクトデザイナー松原さんによるスペシャルトークショー。
*光洋陶器はORIGAMIの製造工場です。

 

※本文中の敬称は「さん」で統一しています。

① Pinn Dripper 体験ワークショップ

午前は、石井さんから直接Pinn Dripperの抽出ロジックを学べる少人数制のプレミアムワークショップ。「座学・実践・発展」の3部構成でスタートし、まずはホワイトボードを使って抽出の講義が行われました。 参加者の皆さんは熱心にメモを取り、会場は終始集中講義のようでした。

実践では、ペーパーをセッティングするところから丁寧にレクチャー。石井さんと針生さんがマンツーマンで、一人ひとりが抽出したコーヒーをテイスティングし、淹れている様子など総合的な観点で改善点をフィードバックをしました。参加者の質問にも寄り添いながら進め、教えていただいた通り淹れてみると、味の変化に感動して喜びを言葉にする参加者もいらっしゃいました。参加者同士で学び合う姿も印象的でした。

後半の発展編では他社ドリッパーとの比較抽出も実施。様々なドリッパーを知ることで見えてくる、Pinn Dripperならではの強みを体感する機会となりました。

② 石井さんによるゲストバリスタ

午後は、石井さんがカウンターに立ち、Pinn Dripperを使って特別なコーヒーを振る舞うゲストバリスタタイム。4時間もの間、お客様一人ひとりと丁寧にコミュニケーションを重ねながら一杯一杯を抽出して提供し、店内は絶え間ないお話とコーヒーの香りに包まれていました。

③ スペシャルトークショー

イベントのクライマックスは、LEAVES COFFEE ROASTERS 代表 石井さん、Kurasu 代表 大槻さん、光洋陶器(*)プロダクトデザイナー松原さん、弊社代表 加藤によるスペシャルトークショー。

2024年5月、石井さんと弊社代表加藤の出会いから始まった「Pinn Dripper」プロジェクトは、発売を迎えるまで約2年間かかりました。トークでは、Pinn Dripperの開発秘話からこれからのコーヒーシーンまで、約2時間お話しをしました。

 

主にPinn Dripperに関するトークの内容を本記事では抜粋して紹介し、記事の末尾には、会場からの質問を石井さんの回答と合わせて一部掲載いたします。

 

*光洋陶器はORIGAMIの製造工場です。

始まりは「世界一の一杯」への情熱から

開発のスタートは、石井さんがWBrC(世界ブリュワーズカップ)出場に向けて「理想のドリッパーを作りたい」と考えたことにはじまります。2024年5月、韓国で開催されたWOC(ワールド・オブ・コーヒー)の展示会で弊社代表加藤と出会い、プロジェクトが加速しました。

味から逆算した構造「なぜ55°で、高さ6cmなのか?」

石井さんが求めたのは「ネガティブ(雑味・渋み・苦み)が一切なく、綺麗な酸味と甘さが長く続くカップ」です。研究の過程で参考にした論文より「微粉由来の不快な味わいは抽出から90秒以降に顕著になる」ことに着目され、90秒以内で十分な成分を出すために、あらゆる角度のプロトタイプを松原さんと検証されました。

55°の理由

角度が広すぎるとコーヒーベッドが薄くなり、注湯位置による抽出のタイムラグ(アンイーブン)が発生しますが、逆に角度が狭すぎるとコーヒーベッドが縦に長くなりすぎる分、抽出のタイムラグが発生します。ドリッパー内部のリブ(10本)とタッチポイント(20か所)によって、抽出速度を向上させつつ、未抽出(ウォータリー)にならないバランスに到達しました。90秒以内で十分な成分を出すために、抽出量(120ml以上:競技会での抽出量の基準以上)、速度、成分量の絶妙なバランスが「55°」でした。


高さ6cmの理由

ケトルの注ぎ口をコーヒーベッドに限界まで近づけ、お湯の落下の勢い(攪拌)を正確にコントロールするためです。

「白」と「黒」に隠された、偶然の抽出ロジック

製品のカラーと質感の違いから、抽出でイメージしている点についてお話されました。

 

白(滑らかな質感)

スムーズにお湯が抜け、ナチュラルやファンキーなプロセス(例:アナエロビックやインフューズドなど)の豆でも過抽出にならず、産地特有の個性をきわめてクリーンに表現できます。


黒(ざらつきのある質感)

摩擦によって流速に微小なブレーキがかかり、抽出効率が若干アップしたように感じられ、ウォッシュドプロセスの豆に合わせると最高のアロマとコクを引き出せます。

※淹れ方を工夫することで、それぞれのカラー、楽しみ方は様々であることを前提とします。

プロダクトデザイナーとの試行錯誤

完成したPinn Dripperを二人で「僕らの子供」と呼ぶほど熱い想いを注ぎ込んできた石井さんとプロダクトデザイナーの松原さん。そんな二人が語る、開発の舞台裏とは?

 

(石井さん)松原さんは『美しいだけでなく、ちゃんと機能しているか?』を常に口酸っぱく問いかけてくれました。僕にあるのは味の理想像。ドリッパーを形にするのは松原さんにお任せして、試作のドリッパーができるたびにコーヒーを淹れては検証し、要望を伝えてました。その熱いキャッチボールがあったからこそ、ここまでPinn Dripperを追求できました。

 

(松原さん) 石井さんの中に目指す味のビジョンが明確にあり、コーヒーを淹れた瞬間の表情でOKかどうかわかるほどでした。石井さんの要望と合わせて、工場の生産の制約と機能面、デザインをどうすり合わせるか、その試行錯誤のプロセス自体が楽しい体験でした。

 

10年前に生まれたORIGAMI Dripperを超える新作を作るのは大きな挑戦でしたが、石井さんのコンセプトと出会えたことで、全く新しいドリッパーを形にできました。ORIGAMI Dripperのリブは20本、Pinn Dripperのリブは10本であることりよる違いに始まり、あらゆる点でコンセプトが異なります。開発にあたり、陶磁器の可能性をさらに広げられたと感じています。

スペシャルティコーヒーを楽しむ人を、どのように増やしていくか

(石井さん)一口飲んで強い感動を覚えた人は、自然と誰かに教えたくなるもの。『たまたま出会った感動が、必然になるような体験』を増やしていくことが大切だと思います。そのために自身の抽出技術と発信力を高め、世界チャンピオンという頂点を目指すことで、もっと多くの人に魅力を広げていきたいです。


(大槻さん)店舗での体験をきっかけにスペシャルティコーヒーの魅力を伝えるのと同時に、生産者の暮らしや供給量、サプライチェーンといった業界の背景(課題)にも配慮した持続可能なアプローチが大切だと考えます。Kurasuとしては、より深くコーヒーを楽しめるよう店舗を増やし、ブランドを広げ、さまざまなコーヒー事業者と消費者をつなぐ「ハブ(架け橋)」としての役割を果たしていきたいです。

トークショー終了後も、石井さんや、松原さんのもとへ熱心に質問を投げかける参加者の姿が見られました。

 

石井さんの今後の課題として、Pinn Dripperが手に入った人たちに、その向き合い方を伝えていけたらと考えていらっしゃいましたので、引き続き石井さんの動向にご注目ください。


「一杯の美味しいコーヒーを淹れたい」という情熱で結ばれた素晴らしい空間に、ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました! 

 

ぜひ「Pinn Dripper」を手に入れて、1分30秒のドリップ体験を試してみてください。既にお使いの方にとっても、本記事がPinn Dripperの魅力を再発見するヒントになれば幸いです。

商品情報
Pinn Dripper(ピン ドリッパー)+ 専用ジグセット
カラー:White / Black
開発・製造:LEAVES COFFEE ROASTERS × ORIGAMI

 

商品特集ページ
https://origami-kai.com/blogs/special-feature/origami-leaves-coffee-roasters

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会場からの質問をピックアップ

石井さんに会場からの質問に回答いただきました

PINの標準レシピ(3投)と、イベント最後に披露された「7投レシピ」の違いは?

標準の3投レシピも完成度が高く、目指すカップの味は同じですが、注湯回数を7〜8回と細かく分けて注ぐことで、誰でもより均一でブレのない抽出ができます。
注湯回数が少ないレシピは、一回の注ぎに丁寧なコントロールが求められますが、前半を細かく分割すればミスやブレのリスクをグッと減らせます。

 

7投レシピ 改めていただけるか要確認

アイスコーヒーにするとき、抽出方法のおすすめは?

「基本はホットと同じレシピで淹れて、出来上がった液体をそのまま急冷する」のがおすすめです。あらかじめ濃く抽出して氷で溶かす方法だと、酸味やフレーバーのバランスが崩れてしまうことがあるためです。ホットで淹れたのと同じ理想の味わいをそのまま冷やすには、抽出後にサーバーごと氷水につけて一気に冷やす方法が効果的です。

水質や環境が異なる店舗・家庭では、日々の「おいしい正解」はどう見つける?

SCA(スペシャルティコーヒー協会)などが掲げる抽出の基本を押さえつつ、その場の水質や環境に合わせて抽出方法を調整していくのがポイント。
過抽出、未抽出、不均一抽出を避け、飲んだ直後にきれいな酸味とフレーバーを感じ、やさしく持続する後味を得られる状態をその環境における「その日の正解」、ゴールと位置付けています。

LEAVES COFFEE ROASTERS

〒130-0004 東京都墨田区本所1-8-8

https://leavescoffee.jp/

Instagram @leaves_coffee_roasters

Kurasu Kyoto

イベント開催の店舗

Kurasu Ebisugawa

〒604-0815 京都府京都市中京区山中町551

 

https://jp.kurasu.kyoto/

Instagram @kurasu.kyoto 

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