TRUNK COFFEE BAR
2010年当時コーヒーの最先端と言われた北欧デンマークで日本人では初のバリスタとしてキャリアスタート。2014年、名古屋にトランクコーヒーを設立。現在は日本に3店舗、中国に2店舗のコーヒーショップを展開。『コーヒーを自由に』をテーマに、業界に新しいモノ、新しい価値を生み出している。
年中世界各地を回りイベントにも参加し、メーカーのプロモーション・開発に携わる日々を送る。
コーヒー業界では異色のバリスタと称されている。
ORIGAMIには2014年からブランドパートナーとして、ブランド誕生時から製品の開発に携わる。
http://www.trunkcoffee.com/今回は、こちらのフレーバーカップの共同開発を行なったTRUNK COFFEEのオーナー/バリスタの鈴木康夫さんに、開発の背景やこだわり、形状の違いによって味わいに変化が生まれる理由を聞かせてもらいました。
ORIGAMIというブランドが誕生したころは、日本製のエスプレッソ向けカップがほとんどなく、世界で出回っているカップの作りも今と比べてまだまだ甘いものが多いという印象でした。でも、ここ2〜3年でコーヒーの状況は変わっていて、世界中でドリップコーヒーがどんどん飲まれるようになってきたんですよね。すると、「エチオピアだったらこういうテイスト」「ケニアだったらこう」「ブラジルだったらこう」という感じで、産地や品種の特性、つまりテイストを楽しむということも浸透してきて、コーヒーの楽しみ方について「ワインに似ている」という表現をすることも多くなってきました。
ワイングラスでは香りや味わいとグラスの形状を結びつける考えがもはや当たり前になっていますが、コーヒーを飲むカップには、まだそういったものがなかったんですよね。ワインでいえば、リーデルさん(※)がワイングラスの概念を変えました。それまでは、みんな普通のグラスでワインを飲んでいたわけです。コーヒー界ではORIGAMIがリーディングヒッターとして新しいカップの価値を世界に提案していくべきだと思い、今回のフレーバーカップが誕生しました。
※オーストリアのワイングラスメーカー。同じワインでも異なる形状のグラスで飲むと香りや味わいが変わる点に着目し、世界で初めてブドウの品種ごとに合わせた形状のグラスを開発した。
左からバレル、ピノ、アロマ
まず、バレルはあまり顎を上げずに飲めるので、舌先からコーヒーが流れ込みます。そのため、甘さをより感じることができるようになっており、まろやかな味わいを楽しめます。
ピノは舌の真ん中あたりに流れ込みやすく、口のなかいっぱいにコーヒーが広がってくれるので、甘さや酸味、苦味などのいろいろな味をバランスよく捉えることができ、より複雑な風味を味わえます。バランスよく味わいたいときにおすすめのカップです。
アロマは、顎をかなり上げないと口の中にコーヒーが流れ込まず、舌の奥に当たってから横に流れていきます。そのため、酸味を味わうのに向いています。果実感をより強く感じられるカップです。
こちらは顎が上がらない通常のカップで飲んだ場合
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