ORIGAMIドリッパーを使用して、誰が一番おいしくコーヒーを淹れられる?
「ORIGAMI CUP」大会レポート+優勝者Hazeru Coffee 寺田さんインタビュー
過去には、ブラジル『UmCoffee』、ペルー『Violetcafelab Tostaduria』、シンガポール『Homeground Coffee』で開催され、2023年にはメキシコ・UAE・フランスでも予定しています。
「参加者・観客が、一体となるようなイベントにしたい」
競技者にジャッジを下すのは、コーヒー業界の第一線で活躍する方たち。
オーストラリア・メルボルンで開かれた『WBrC2022(ワールドブリュワーズカップ2022)』で世界3位に輝き、シンガポールに『Homeground Coffee』を構えるElysiaさん。
世界のコーヒーシーンを駆け回る、TRUNK COFFEE代表・鈴木 康夫さん。
そして今年開かれた『ジャパンカップテイスターズ2022』優勝者・ 石原 匠真さん。
豪華な顔ぶれに、会場も盛り上がります!
────どのコーヒーが1番おいしいか
明瞭な価値判断とストリートな雰囲気で、臨場感のある大会を演出してくれました。
左から石田さん・鈴木さん・Elysiaさん
中央に優勝者の寺田さん
ここで、今回の『ORIGAMI CUP』の優勝者・富山にある『Hazeru coffee』寺田さんにコメントをいただきました。
自分の技術を磨こうという気持ちがきっかけです。
8月に初めて別の大会に出る機会があったのですが、初陣ということもあって練習の仕方も大会当日の準備物も全くわからず...。何もかもが手探りでした。
自分なりに努力したつもりではありましたが、初戦は敗退。
悔しい気持ちと共に、コーヒーの奥深さに気づかされた経験になりましたね。
それから少し期間が空いた11月の上旬ごろ。
『ORIGAMI CUP』が開催されることを知り、「もう一度、自分の抽出技術を見直すチャンスだ!」と出場を決意しました。
人生を変えてくれた存在であり、これから一生をかけて恩返ししたい存在です。
もともと社会人1年目は、地元の石川県で美容師をしていました。ですが1年ほどで退職。親に学費まで出してもらったのに...。と情けなかったですね。
その後、飲食店で1年ほど働きます。その期間に、たまたま金沢のコーヒースタンド『Nonstop Coffee』様で初めて浅煎りのコーヒーを飲む機会がありました。しかもパナマのエスメラルダ農園のゲイシャ種。
自分の中でコーヒーの概念が覆る一瞬でした。
それからコーヒーの世界にみるみるのめり込んでいきましたね。
今では『hazeru coffee』で働き、SNSや大会などを通じて志高い同年代のバリスタやロースターの方たちと交流する機会も増えていきました。遠く離れていても、共に切磋琢磨できる人たちの励みが自分のモチベーションにもつなっています。
コーヒーとの出会いが職業や人間関係、生き方までも大きく変えてくれました。だからこそ、コーヒーを通して出会った方、生産者をはじめとするコーヒーに携わる方、そしてコーヒーそのものに、一生をかけて恩返しをしていきたいです。
メルボルンでバリスタとして働きたいと思っています。
コーヒー文化やホスピタリティはもちろん、コーヒーの最先端技術や知識だけでなく、海外の働き方・暮らしにも興味があるので、自分の肌で感じてみたいです。
また日本の北陸地方の方々にも、「もっと身近にスペシャルティコーヒーを味わってもらいたい」という想いがあります。先輩方に北陸におけるスペシャルティコーヒーの魅力を教えてもらったように、今度は私がその魅力を伝えたい。
これからは、コーヒー豆や農園・生産者さんの魅力をさらに引き立てられる「名脇役のようなバリスタ」を目指してがんばります。
最後に、優勝賞品として、スペシャルカラーのドリッパーが寺田さんに贈呈されました。
多くの人がコーヒーの魅力を再発見できる『ORIGAMI CUP』。
これからも、多くの人にひらかれた競技大会・誰もが楽しめるイベントとして、世界中・日本中に広がっていきます。