漆器産地の技術を宿すドリッパーホルダー“木目ホワイト×ブラック”

石川県 加賀温泉郷 山中塗


コーヒーとともに過ごす日常に新しい体験を。
陶磁器、織物、鉄器、日本の工芸は多岐にわたります。
工芸品の中でも、“漆器”は海外ではJAPANと呼ばれています。漆とは、ウルシの木からとれる樹液です。
樹液が固まることで透明感が増し、独特の光沢を見せる天然塗料です。

“日本の産地の1ページ“をコーヒーがある暮らしに添えたい。
今日は、その漆器の産地である石川県加賀温泉郷の一つ、山中温泉で製作されたドリッパーホルダー“木目ホワイト×ブラック”についてお話していきます。
今回、産地を訪ね、時代の変化とともに受け継がれ、変化していく漆器の技術、ものづくりを見せていただきました。

渓流沿いの美しい山あいのまち、山中温泉へ

加賀温泉郷の中でも山奥に位置する山中温泉は、町の中心に大聖寺川の渓流が流れ、色とりどりの自然の景色に囲まれています。


「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」に並ぶ「木地の山中」と称されるほど卓越した技を持つ木地師たちが集い、精度を追求した「縦木取り」、「薄挽き」など山中にしか表現できない技術で産地を支えています。

近年では漆器製造の技術を活かし、漆の風合いを持つ器を、より現代のライフスタイルに合う素材(合成樹脂)と塗料で製造するなど、伝統を守りながら現代の暮らしに寄り添うように変化しています。


今回、塗料を吹き付ける現場へとお伺いしました。時代とともに変化する産地の風景をご紹介します。

今回吹き付けの作業場をご案内をいただいた三木さん

「塗料が乾いた時の光沢具合、塗料の層の分厚さの均等性、乾いた後、どういう結果になるのか、それが一番肝心なところですね。」

作業を終わった後、どういう色の仕上がりになるのか、それ一番肝心なところ。

「季節やその日の気温、天候でも仕上がりは全く違います。微妙なニュアンスが、色の変化を生みます。光沢でいうと濃くなったり、薄くなったり、加減をみて微調整を行っていくんです。」


漆器の産地である山中温泉では、家庭で使用される汁椀やお弁当などの様々なプロダクトが製作されています。

プロダクト一つ一つに、職人さんが季節、気温などと向き合って調整を加えていく姿が垣間見えました。

ずらっと並べられた様子は圧巻の一言。

乾燥するにつれて、塗料の光沢が少しずつ変化していきます。

色の輝き方がそれぞれ違う、一つひとつがオリジナル。

「塗料をガン(放射する機械)で吹き付けていくので、一つ一つ表情が違ってきます。塗料の厚さも違ってくるので、色の輝き方が変わってきます。昔からの方法を踏襲しながら、新しい技術、方法も行う必要があります。」


職人さんが一つ一つ、手作業でモノづくりを行っているので、色ツヤ、輝き方など表情が異なってきます。


「くまなく塗ることが普段多いですが、このようにスプラッシュしたような吹き付けはあまりないので、バランス加減が重要ですね。」

職人さんに吹き付けをお願いすると、ニコッと素敵な笑顔でご快諾をいただいた。
仕上がったホルダーは、絶妙なバランス感で吹かれていました。
乾燥していくごとに表情が変化していきます。

伝統的な漆器で使用されてきた技術を落とし込み、使う人の日常が心地よく、もっと楽しくなるようなものを。


コーヒーとの日常を彩るドリッパーホルダー"木目ホワイト×ブラック”は、こうしてひとつひとつ職人の手により丁寧に作られています。

日本の漆器の伝統技術が応用されたドリッパーホルダー[木目ホワイト×ブラック]で日々のコーヒーライフを長く楽しむきっかけになれば嬉しく思います。

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