目の前の人を喜ばせるために、私は歌い、コーヒーを淹れる。
目の前の人を喜ばせるために、私は歌い、コーヒーを淹れる。

目の前の人を喜ばせるために、私は歌い、コーヒーを淹れる。

UCCホールディングス株式会社 バリスタ/中井千香子

people / 

2018.09.21

こんにちは。ORIGAMI JOURNAL 編集部です。

今回のゲストは、UCCホールディングスでバリスタとして働く中井千香子さんです。

普段はUCCホールディングスにてコーヒーのプロフェッショナルとして働く傍ら、国際的なバリスタの競技会に挑戦しながらその技術を磨き続けている中井さん。2018年日本ブリュワーズカップでは見事予選を通過し、現在は決勝に向けて調整中です。(この取材は決勝前に行われました。その後行われた決勝戦では見事優勝に輝きました!)

大きな組織の中で働く彼女にとって、競技会に参加する目的はどのようなものか。「コーヒーを淹れる」仕事に就いた理由とは。ぜひお楽しみください。

UCCホールディングス
バリスタ 中井千香子
大学時代は声楽を専攻し、教師を目指すもコーヒーに出会いバリスタへの道を希望。2013年UCCグループに入社。バリスタとして勤務しつつ、様々な競技会へ挑戦。2018年には日本ブリュワーズカップにて初の決勝進出を果たす。お気に入りのドリッパーはORIGAMIのグリーンカラー。

抽出器具選びを決めたのは、ORIGAMIのドリッパー。

加藤
今日はよろしくお願いします。そして、まずは日本ブリュワーズカップの決勝進出、おめでとうございます。

中井
ありがとうございます。初めての予選通過になりました。

加藤
これまでにも何度か競技会に挑戦されていたんですね。

中井
今回が4度目になります。これまで、サイフォニスト(サイフォンを使って抽出するバリスタ)として競技会に参加したことはありましたが、ドリップで出たのは今回が初めて。そのきっかけがORIGAMIだったんですよ。

 

加藤
そうでしたか! ORIGAMIとの出会いが新たなチャレンジにつながったのはとても光栄です。

中井
大会への申し込み前、どの抽出器具で参加するのか迷っていた時に出会ったのがORIGAMIドリッパーでした。通常は円形のフィルターで抽出するドリッパーだと思いますが、私はちょっと工夫をして平底のフィルターで抽出してみたら、私が使っている豆とすごくマッチして、想像どおりのコーヒーに仕上がったんです。それでカップでの参加を決めました。

中井
色の選択肢も豊富で、特に女性には可愛いと評判がいいんですよ。私はお気に入りのORIGAMIの写真をスマホの待ち受け画面にしています。特にグリーンが好きで、ブリュワーズカップの予選でも使用させていただきました。

加藤
おお、待ち受け画面にも……。とっても嬉しいです。

教師と迷い、選んだバリスタという仕事。

加藤
ところで、中井さんがコーヒーの世界に入ったきっかけはどのようなものでしたか?

中井
初めてコーヒーを意識したのは大学生の頃です。カフェでアルバイトをするようになって、産地によって味が違うことにびっくりしたし、お湯の温度変化とかでも全然違う。その奥深さが面白くて、どんどんのめり込んでいきました。

私、学生時代は声楽を専攻していて、卒業後は音楽の先生になるつもりだったんですよ。小さい頃から音楽に触れて、大学での教育実習も終わって、あとは教員採用試験を受けるだけでした。でも、最後の最後で……コーヒーを選びましたね。ハマりやすい性格なんです(笑)。

加藤
音楽教師からバリスタに進路変更したんですか? すごい振り幅ですねぇ。

中井
そうですね。でも、個人的には音楽とコーヒーって似ているなって思います。どちらも人が集まってくるものですし。

それに競技会では、人前で演奏してきた経験が活きているんですよ。自分を技術をプレゼンテーションするコツ、大勢の人に評価される緊張感。だから私、どれだけ緊張しても気づかれないんですよ。それは音楽をしてきたおかげなのかなって思います。

……ふと思ったんですが、私はこれまで「練習」ばかりしてきた人生でした。歌を練習して、コーヒーを練習して。ときどき大会に出たり、お客さんと話をしたり。そうして一つのことを究めていくことは、とても楽しいです。

加藤
追究したがる性格なんですね。

中井
はい。興味に偏りはあるかもしれませんが、何か一つのことに集中できるというのは私の強みだと思います。

自分が心から楽しむことで、目の前の人を喜ばせたい。

加藤
もう少し競技会の話を聞かせてください。中井さんは、競技会に出場する目的をどこに置いているのでしょうか。

中井
バリスタによって競技会に出る目的は違うかと思いますが、私の場合はモチベーションのコンロトーラーになっている気がします。

競技会って当日まではしんどいけど、やり切った後の達成感って何物にも代えがたいところがあるんです。大会で良い結果を残せたりするとお客さまが一緒になって喜んでくださったりするし。大会が良いスパイスとなって、毎日を頑張れる。私はそんな捉え方をしています。

加藤
競技会では、毎回何かテーマを持ってコーヒーを淹れるのですか?

中井
はい。今回の予選では、自分が甘いコーヒーが好きなこともあって、どれだけ甘みを出せるかというところに挑戦しました。決勝でも同じテーマを探求しようと思っていますが、まだ抽出方法の検証を行っている段階なので、これから新しいテーマを発見できるかもしれません。

たとえば同じコーヒーでも、コーヒーの状態やお湯の温度、比率などによって、自分で2杯淹れても違った味になることがあります。その要因を探る中で、豆の特徴を掘り出したり、技術のブレに気付いたり。突き詰めるほどにキリがない世界だと感じます。

加藤
UCCという看板を背負うことのプレッシャーはありますか?

中井
UCCには豆を買い付けする人、焙煎する人、研究・開発する人、そのほか様々な専門家がいて、最後に一杯のコーヒーを提供するのは私です。託されたものが重く感じることは確かにあります……でもそれ以上に、すごいパワーになるんです。

決勝に出られたのも、私だけの力ではありません。各分野でサポートしてくださっている仲間がいるから、私のプレゼンテーションができあがることをひしひしと感じます。

そして、皆さんのためにも決勝では「楽しむこと」を一番大切にします。大勢の力を借りて練習してきたのに、緊張して失敗してしまってはもったいないし。何より自分が楽しまないと、見ている人も楽しくないと思うから。

「おいしいですよ」ってとびきりの笑顔で出されたコーヒーの方が、おいしいに決まっていますもんね。楽しんできます。

加藤
決勝、頑張ってくださいね。今日はありがとうございました。

中井
はい! こちらこそありがとうございました。

いかがだったでしょうか。


音楽の先生からバリスタに転向し、会社の期待を背負って競技会に挑戦する中井さんはとても輝いていました。そんな彼女に、勝負の相棒としてORIGAMIドリッパーが見出されたのは背筋が伸びるばかり。

決勝戦はまもなく、2018年9月28日の予定です。当日、彼女の勇姿を見ることが楽しみです。(この取材は決勝戦前に行われました。その後の決勝戦では見事優勝に輝きました!)


それでは次回もお楽しみに!

加藤信吾

Kato Shingo

with Barista ! 編集長 ライター / コピーライター
ORIGAMIのブランド設計に外部パートナーとして携わるなかで、様々なバリスタと出会い、各地のスペシャルティコーヒーに感動し、気がつけば一日2杯のコーヒーが欠かせない日々を送る。

このライターの記事

PICK UP

PICK UP

RANKING

1
2
3

BRAND

  • ORIGAMI
  • ROOTS